講談師の一龍齋貞弥さんをお招きして、特別授業が行われました。
3年生のみなさんは、今回の特別授業の話を聞いてからとても楽しみにこの日を待っていました。
昔の人にとっては、歌舞伎や落語、講談を観たり聞いたりすることが娯楽であったということを、とても分かりやすく説明して下さり、みんな興味深々になっていました。
また、話をすることを職業としている人の、声の出し方のコツや活舌をよくする方法などについても教えていただき、実際に貞弥先生と一緒に「外郎売」を音読することになりました。途中の早口言葉の部分でどこを読んでいるのか分からなくなった子や、はっきり読みあげるのがとても難しいと実感した子もいました。でも、最後まで読み切った時の「やりきったぞ!」という顔がとても印象的でした。
最後は、「忠臣蔵」の一説の講談をしてもらいました。
始まる前に、途中で出てくる人物や、意味が難しい言葉を教えていただき、いざスタート!
一瞬で口調や動作が一変した貞弥さんの様子に、最初はみんな「おぉ!」とびっくりした様子でしたが、すぐにその世界観に引きこまれ、どっと笑いが起こる場面も多くありました。
「もっと聞いていたい」という声が出るほど、講談の魅力にハマった3年生のみなさん。
今回の特別授業が、日本の伝統芸能や「声」に関するお仕事に興味を持つきっかけになるといいなと感じる1日でした。