【6年】特別授業『産業動物獣医師として大切なこと』

2月5日(金)に生物資源科学部獣医学科教授の堀北先生をお招きし,特別授業を行いました。堀北先生は,数年前まで産業動物獣医師として実際に現場で働かれていたため,実体験を織り交ぜながら,子ども達に獣医師として大切なことについて分かりやすく講義してくださいました。

今回の授業は,子ども達がより興味をもつことができるよう,クイズ形式で行われました。最初の問題は,「診療で最も大切なことは何か。」という問題です。

子ども達からは,「見落とさない」「心」「道具をきれいにする」「慎重に行う」など,様々な意見が出ました。堀北先生は,その全ての答えを正解とし,次の問題を出しました。

2問目は,「この映像の中で,白い服を着た人が何回パスをするでしょうか。」という問題でした。多くの児童が,「12回です!」と,見事に正解しましたが,3問目は,ほとんどの児童が不正解でした。その問題が,「今の映像に,ゴリラは出ていましたか。」というものです。正解を確認するために,もう一度映像を見てみると……

確かに,途中からゴリラが登場し,真ん中で胸を叩いた後に退場していく姿が映っていました。これには子ども達も驚きを隠しきれず「わからなかった!」「差し替えましたか?」など,様々な声があがっていました。

つまり,堀北先生がこのクイズを通して伝えたかったことは,診療で一番大切なことは「観察力」だということです。クイズを通して,映像には確かにゴリラが映っていても,別のことに注目すると,他が見えなくなってしまうということを体感させてくださいました。獣医師として大切なことは,様々な角度から「観て,察する力」であり,それはどの職業にも通ずる大切な力であるということを学び,進学を控えた子ども達にとって,自身の将来について考える大きなきっかけとなりました。

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